水素吸入療法は日本の3大死因にも効果がある

水素吸入療法とは、水素ガスを吸うことで体内に蓄積する活性酸素を消去して細胞の酸化を軽減する治療法です。

日本の3大死因であるがんや心疾患、脳血管疾患に有用であることがわかっており、その他にも患者数が増加している糖尿病や軽度の認知症など様々な疾患に効果があることが確認されています。

日本の3大死因

人間は活動エネルギーを生み出す際に活性酸素を発生しますが、なかでも強い酸化力がある活性酸素種は、日本の3大死因だけでなく糖尿病や高血圧などの疾患にも深く関わっているとされています。

水素吸入療法は水素を体内に取り入れる水素療法の中でも水素ガスを吸引する方法であり、体内に取り込んだ水素ガスで活性酸素を中和して無毒化します。

水素吸入療法が有用な根拠のひとつとして、病院の外で突然に心停止することで脳や臓器にダメージが残る心停止後症候群において水素ガスが有用であることが認められたことです。

水素ガスを吸入することで心停止後の脳へのダメージを軽減できることから、先進医療に認定されています。この他にも日本の3大死因のひとつであるがんの進行を抑制したり、がん治療による副作用を軽減、がんになりにくい体質をめざすなどの目的で効果を期待することができます。つまり水素ガスには、吸入することで体内の各所で様々な活性酸素種を無毒化できる作用が期待できるということです。

水素吸入療法はがんの予防や治療にも効果的

水素吸入療法ががんに有効な治療の根拠は水素ガスが毒性の高い活性酸素種を選択的に還元する抗酸化物であるためです。特に危険性の高い活性酸素種に反応して無毒化して体外へ排出し、仮に過剰に摂取したとしても皮膚や髪の毛から体外へ排出されます。

抗酸化物質の中には無毒化の過程で新たな活性酸素を発生させる物質も有りますが、水素は活性酸素と反応して無害な水になり尿として排出されるので体に悪影響を及ぼす心配はなく安心です。
がん治療に対する水素の効果は発がん物質である毒性の強い活性酸素を選択的に除去する作用で、この効果はラットを使った動物実験で確認されています。

がん進行抑制効果については、がんによって体内の免疫細胞の働きが阻害されている状態を改善して免疫を再び活性化することですが、実際に臨床の場で有効率を確認済みです。

健康になる

がん治療時の副作用の軽減についても抗がん剤の使用が原因で起きる腎機能障害を改善する効果や、放射線治療の過程で生じる活性酸素が原因で起きる酸化ストレスや炎症といった副作用を軽減することがわかっています。

がん治療を始めとして様々な疾患にその有用性を期待できる水素吸入療法ですが、医師の責任において使用できる未承認医療機器であるため治療を受ける際はきちんとヒアリングを受けることが大切です。