人間の日々の生命活動をたゆまず継続するには、酸素の役割は必須です。大気の空気を肺を通じて呼吸器に取り入れることで全身に酸素豊富な血流を循環させると同時に、不要になった二酸化炭素を排出しています。
これは呼吸の局面に着目した機能ですが、全身の細胞で酸素を利用してエネルギーをとりだすことで生命活動を維持するという作用が常に起きています。
酸素はこのように有益な作用を発揮する反面、呼吸などのあらゆる活動の結果、活性酸素という有害な副産物を作り出してしまいます。
活性酸素は人体に有害な細菌などを排除する免疫機能を維持する機能を盛っているのは確かですが、そのほとんどは人体の細胞にとって有害な存在です。
そのような活性酸素を排除する点で注目されれているのが水素点滴です。
厚生労働省の認可はまだ取得していません。しかし水素点滴に含まれる水素は、抗酸化力作用が強力で過剰な活性酸素を排除する作用を発揮します。
とはいえ水素の人体への安全性やメカニズムの全てが解明されたわけではないので、正式な認可を取得していないわけです。
活性酸素の有害性は明白で老化の原因となるばかりか生活習慣病の原因にもなるので、今後も厚生労働省の認可を取得するための研究は活発になるものと推測されているのです。
水素を活用した先進医療の動向
人間の身体は実に40兆個近くもの膨大な細胞で構成されています。
一つ一つの細胞が人体をなし、それぞれが生命活動をすることで生命は維持されています。
それらの生命活動にはエネルギー源が必須です。細胞レベルでエネルギーをたゆまなく供給しているのが、細胞に備わっているミトコンドリアという生命を作り出している器官になります。
ミトコンドリアは体内に取り入れた栄養素を、エネルギーに変換してくれます。
しかし同時に活性酸素が副産物として作り出されてしまいます。
細胞は酸素を必要とするので、非常に酸素と結びつきやすい性質を持っているのです。
そのため容易に活性酸素と反応し、その結果全身くまなく常に酸化現象が発生していることになります。
水素点滴に含まれる水素は還元力が強力で活性酸素と結合し無害化する作用が強力です。
このような水素の性質に注目があつまり、水素点滴を実施する医療施設が増加しています。最近では水素点滴のほかに先進医療の分野で水素を治療に活用する動向が活発です。日本国内で先進医療として水素を活用したのは、水素吸入療法です。
この治療は特殊な心不全患者の心臓のダメージを和らげ究明する医療の一つです。水素点滴や吸入以外にも水素を活用する治療は、実践が試みられており新たな最先端の医療の選択肢が増えるものとして大きな期待が寄せられています。